シトロエンC6の整備

右フロントのブレーキキャリパーの引きずりにより内側のブレーキパッドが摩耗してローターを削ってしまっていました
外側のパッドは半分以上残っています

熱を持っていたためにキャリパーはサビだらけ、シリンダーブーツも破けていました

キャリパーは清掃してサンドブラストをかけ錆びない様に塗装を施して、シール類を交換
シリンダーの動きもスムーズに動く様に調整してオーバーホール

ローターはガリが酷いのと摩耗して薄くなっていたので左右とも交換

ブレーキパッドはクランツ 製の低ダストタイプのパッドに交換しました

部品を組み付けてブレーキオイルのエア抜きをする為にキャリパーのブリーダーバルブからオイルを抜こうとすると右だけオイルの出が少し悪い事に気がつきました

もしやと思いステアリングを目一杯切ってオイルを抜こうとするとオイルが出て来ません😩

これはブレーキホースの内壁剥離によるホースの詰まりが発生している事が原因です

人間で言えば動脈瘤の様な物でしょうか😨

その為にブレーキを踏んだ状態で少しでもステアリングを切ると詰まりによりオイルが戻らなくなりブレーキが効いたままの状態になりステアリングを直進状態にすると詰まりがなくなって解消するという厄介な症状が発生していた様です

それで右キャリパーのパッドが引きずり編摩耗を起こして内側パッドが減りキャリパーが熱を持ってサビてしまった様です

右のホースがダメという事は遅かれ早かれ左のホースにも起きる可能性があるので左右とも交換する事にしました

少し古いイタリア車ではお約束の症状ですがフランス車では珍しいです

完全に詰まってしまえば原因もすぐ特定出来るのですが詰まりかけている様な中途半端な症状ですと経験が無いと中々原因特定出来ない難しいトラブルの一つですね😅

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