ルノー4GTLの整備預かり
クーラー付きのルノー4でクーラー、ウォーターポンプベルトが700キロ走行くらいで緩んできてしまうトラブル
クーラー付きのキャトルの場合クーラーコンプレッサーを取り付けるステーの精度が悪く、コンプレッサーとウォーターポンプ、カムプーリーの位置がずれている為にどうしてもベルトの磨耗が発生してベルト寿命が短くなってしまうため、エスパートで販売したキャトルは全てステーを加工してずれを解消して納めています
これでかなり磨耗を減らすことが出来るのですが、このキャトルに限ってはなぜか改善されません
クーラーコンプレッサーやウォーターポンプの負荷状態や各プーリーの磨耗状態を確認しましたが異常はなく、オーナーさんの運転の癖なのか何なのか???
悩んでいても時間が経つばかりなので、根本的な対策をすることにしました。
オリジナルのベルトのかかり方は二番目の写真のようにカムプーリー、ウォーターポンプ、クーラーコンプレッサーに三角に掛かっていますが、このベルト、ウォータポンププーリーを介してオルタネータも駆動しているので実は相当な負荷がこの細いVベルトに掛かっています。
それなのにウォーターポンププーリーとクーラーコンプレッサープーリーの円周に対しては三分の一しかベルトが掛かっていないので充分な摩擦抵抗が得にくく、スリップさせない為にどうしてもテンションを強めに張らざるを得ないので、ベルトの寿命が短くなるという側面がありました。
これを解消する為に三番目の写真の様にテンショナープーリーをクーラーコンプレッサーとウォーターポンププーリーの間に増設しました。
このプーリーを介する事によりウォーターポンププーリーとクーラーコンプレッサープーリーにベルトが円周の半分以上接触することが出来るようになる為、充分な摩擦が得られるので強くテンションを掛けずに済むように対策しました。
取付位置や方法テンショナーの選定など大変でしたが、上手く回っているようです。
あともう少しロードテストしてOKだと良いな~
お時間かかってすみませんもうほんの少々お待ちくださいね!