アウトビアンキA112アバルト車検整備
エンジンヘッドも組み付け、各部化粧直し
点火系部品すべて交換、ヒーターホースパイプ加工及びシリコンホース加工
そして問題のキャブレター
ガソリン漏れが酷く、上蓋と本体の合わせ部分とガソリンのデリバリー及びリターンパイプの根本からも漏れていました
合わせ目からの漏れは経年劣化と熱による上蓋部分の歪によるもので、隙間は酷いところでは0.7mm!!
向こうが透けて見えるほどありました
ゲージで各部測定すると0.1mmから0.2mm0.3mm0.7mmと隙間の空いている部分があります
0.2mmくらいまではオーバーホール用のガスケットで隙間を埋められるますがそれ以上になるとガスケットでは対応できません
フライスで削って面を出せる構造ではなく、熱をかけて歪を修正すると古い鋳物なので崩壊する可能性もあるので出来ません
将来的に何度か脱着する事を考えると液体ガスケットを使いたくありません
で、考えたのが歪の大きな部分に0.7mm程の深さの溝をリューターで掘り、1.5mm径の耐ガソリン性のOリングを切ってはめ込む事にしました
これをガスケットと併用すれば漏れは止められますし、将来脱着も容易です
その他各部点検するとフラップのシャフトが歪んでいてバタフライの動きが悪くなっていたり、アイドルミクスチャーや内部のOリングが硬化していたりしたものを交換修正行い、作動部品も再メッキを行い組み付けスムーズに動くように調整しました
複雑な機械ですが、やっぱりこうやってとことんOHすると何時までも眺めて居られる様な機能美がありますね!
整備も大分終盤に差し掛かり、後はオイルクーラーホースの加工を待つだけです
時間が掛かっていますがもう少しで完成の予定です!
もう少しお待ちくださいね!!